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 5月新刊「牛泥棒」収録レポート

牛泥棒

ちょっぴり冬に逆戻りしてしまったかのように肌寒い3月某日、「牛泥棒」の収録が行われました。

一番乗りでの到着は原役の高橋広樹さん。「よろしくお願いします」とさわやかな笑顔でご挨拶してくださいました。 その後、徳馬役の岸尾だいすけさんが到着。元気にご挨拶をされながらブースに入っていかれました。 岸尾さんが到着した少し後に、スタジオの入り口付近で「ガタッ、ガタガタッ!」と大きな物音が。 駆けつけてみると亮一郎役の谷山紀章さんがスタジオの入り口に置いてあった自転車と格闘(?)されていました。 どうやら、谷山さんが到着された時に自転車が倒れてしまったようなのです。 お怪我はなかったかとドキドキするスタッフに、谷山さんは「大丈夫ですよー」と優しく笑顔で声をかけてくださいました。 何事もなかったようで、ほっと一安心です。

そんなハプニングの後、収録がスタートしました。今回は総勢11名と、大人数での収録なので、スタジオがいつもより狭く感じます。 まずは原作者の木原音瀬先生のご挨拶から。作品のイメージにぴったりな、とても知性的でステキな先生でした。 ディレクターからの指示も終わり、いよいよ収録です。

岸尾さん演じる徳馬が目に見えない存在が見える力を持っているため、冒頭から蛇(蜘蛛)の妖怪や沼神様といった物の怪が登場します。 BLではあまり登場しない妖怪たちの登場に、BL作品であることを忘れて引き込まれてしまいました。 妖怪たちの声も声優さんが出してくださったのですが、「人の声とは思えないぐらいに加工しちゃいます」とディレクター。 ちょっともったいないなと思いつつ、どんな「声」に仕上がっているかとても楽しみです。

岸尾だいすけさん 谷山紀章さん 高橋広樹さん


幻想的な世界に引き込まれているうちに、気がつくと大人になった亮一郎と徳馬が登場する場面となりました。 第一声は大学で植物の研究をしている学者、亮一郎のセリフからです。谷山さんの良く通る声がスタジオ内に響き渡ります。
「亮一郎は幼馴染の徳馬のことが大好きなんですけど、不器用な人なので無愛想なぐらいがちょうどいいです。」と 木原先生からアドバイスが。谷山さんがちょっと低めのそっけない声で見事に演じてくださり、 癇癪持ちでぶっきらぼうな「亮一郎」が出来上がりました。

対する徳馬は、とある事情から口がきけなくなってしまったので、岸尾さんのセリフは「息」のみ。 「息」なのでどれも同じかと思いきや、ただの「息」ではありませんでした。 聞いていると、ちょっとはにかんで笑ったり、亮一郎の癇癪にとまどったりする徳馬の姿がちゃんと浮かんでくるのです。 息づかいだけで様々な表情を表現できるなんて本当に凄い!の一言。岸尾さんの「息」も要チェックですよ。
そして、亮一郎の研究室に所属する学生、原も登場。思わず、こんな生徒がいたらいいなと思ってしまうぐらいさわやかな 好青年を高橋さんが演じてくださいました。もちろん、収録も一発OK。さすがです!

何度か休憩をとりながらの収録となったのですが、休憩中も笑いの絶えない和やかな雰囲気の現場でした。 ただ、どこからともなく「牛泥棒!」「牛泥棒!」とタイトルを連呼する声が聞こえてくる…というちょっと不思議な現場 でもありました。皆さん、インパクトのあるタイトルがよほどお気に召されたようです(笑)。

いよいよ物語も後半にさしかかり、捕らえられた徳馬を亮一郎が助けに行くシーンに。
これまで筆談をしていた徳馬が、ついに「声」を出します。その第一声を聞いた瞬間、誰もが 「あ、徳馬だ…」と思わず呟いてしまうぐらい岸尾さんの声は「徳馬」でした。はかなさの中にも芯のある優しい声です。 そんな徳馬に心を奪われていると、あっという間に場面はクライマックスに。山小屋での二人のラブシーンは、 収録後、谷山さんが「二人が結ばれるのは必然だと思った」と仰ってくださったように、二人の気持ちが寄り添っていく 様子が丁寧に表現されています。二人の息もぴったりで、静けさの中にも、想いが通じ合った喜びが溢れるとても素敵な 場面となりました。

そして、物語は結末を迎えます。
木原先生も「どんな音になるのか、とても楽しみです」と仰ってくださった、沼での不思議な出来事は、 どのように音声化されているのでしょうか? ここも聴き所のひとつかと思いますので、ぜひ本編でお確かめくださいね!  さらに、ブックレットには木原先生書下ろしの、亮一郎&徳馬のその後のお話が収録されています!  CDを聞いた後は、甘い二人のお話をお楽しみくださいませ。

収録後、出演者の皆様が口を揃えて「今までのBLにはない世界観があって、お話がしっかりとしていたので、 演じていてとても楽しかった」と仰ってくださった「牛泥棒」。 不思議な世界にワクワクするとともに、物語の根底にある亮一郎を静かに想い続ける徳馬の純粋さに胸が熱くなる… そんな作品になりました。 木原先生が描く温かく美しいお話と、キャストの皆様の熱演をぜひお楽しみください!


■ 収録後のひとコマ ■

谷山さん、お電話中…


(左)翌日がお休みで万歳! チーム(先ほどのお電話はお休みの連絡だったようです)
(右)翌日も仕事でしょんぼりチーム(高橋さん)
高橋さんの足元が若干寂しげです…


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